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大須賀淳
2024.4.12 11:49その他ニュース

そもそも「男系男子固執」が皇位継承危機の原因

産経新聞の報道によると、男系男子固執を唱える急先鋒的な団体である「日本会議」を支援する議員連盟「日本会議国会議員懇談会」が、「皇位の男系原則の維持を図ることの意義を啓発し、国会での意見集約を促す」との方針を確認したそうです。

日本会議については、改めて色々書きたい事がありますが、その前に一つ。

 

「男系原則の維持を図る意義」というのがどんなものなのか(大体想像がつきますが)、ぜひ早々に聞きたい所ですが、非常に根本的な「そもそも論」を言えば、安定的な皇位継承が危機に陥っている最大の要因は、現在の状況にそぐわなくなった男系男子限定の継承を維持している事です。

 

それを一番自然かつゆるやかに解決できるのが「性別を問わない直系長子優先の継承」ですが、あろうことか保守を名乗る面々が、祖先の身分を根拠に生まれながらの国民を(養子という名目でカモフラージュしながら)皇族にするという「極めて過激で急進的な手法」を強く主張するというねじれた状況になっています。

 

これは完全に「男系男子」が主目的になっているので、これまでどれだけ「皇位の男系原則の維持を図ることの意義」を「啓発」しても、そのロジックは破綻だらけのものとなり、国民の意識にも浸透しないという現状になっています。

 

国民の統合と、その象徴たる天皇・皇室を、政治が大きく毀損するなら、それこそが正に(静謐な議論を喧伝する者がよく言う)「分断」そのものではないでしょうか。

 

大須賀淳

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